ガラス工芸品の買取
ガラス工芸品の買取
ガラス工芸品とは、天然に存在しない人工の材料を使ってできた作品のことです。ガラスが持つ透明性から、光の性質や射し込む角度によってさまざまな色彩と輝きを放ち、美術品として貴重な存在となっています。
骨董品としての価値も高く、買取市場でも人気があります。また、ガラス工芸品はハイブランドメーカーや人気作家が多く、高額買取が期待できるジャンルです。
ガラス工芸品の買取価格相場
作家 | 買取価格相場 |
---|---|
エミール・ガレ | ~500万円 |
ドーム・ナンシー | ~500万円 |
ラリック | ~300万円 |
バカラ | ~100万円 |
モーゼル | ~30万円 |
ガラス工芸品の人気ブランド
バカラ
バカラはフランスにあるガラス製品のブランドで、世界的に愛されています。
フランス・ルイ18世を筆頭に、ヨーロッパの王室・モロッコ王室・タイ王室・日本の皇室で愛用されるブランドです。バカラのガラス工芸品は品質基準が高く、熟練した技術で創り出される高級クリスタルガラスでできているのが特徴です。
バカラが生産する製品はテーブルウェア(グラスやデキャンタ等)を主としていますが、他にもアクセサリー・花瓶・香水瓶・置物・シャンデリアなどを手掛けています。バカラのガラス製品は単体でもしっかりと値段が付き、グラス単体では数千円ほどの買取相場です。
19世紀以前に作られた「オールドバカラ」は残存数が少なく希少価値が高いため、高額査定が期待できるでしょう。
ラリック
ラリックもフランスにあるガラス製品のブランドで、創業130年以上の老舗メーカーです。グラス・ジュエリー・食器・香水瓶・彫像・照明器具と手掛ける製品は多岐にわたります。
花や動物などをモチーフにし、艶消し技法によって光を柔らかく反射させる浮き彫りを作るのが特徴です。ラリックのガラス製品は作品のサイズやデザイン、人気の流行りなどで買取価格が左右されます。保存状態が良く、付属品が揃っているものであれば数百万円の査定額が付くこともあります。
和ガラス
日本生まれの和ガラスも、海外のガラス工芸品と肩を並べるほど買取市場で人気があります。特に、江戸時代に誕生した「江戸切子」は、10万円以上の買取価格になることも。和ガラスは、他にも島津・薩摩藩に伝わった「薩摩切子」、昭和40年前後が全盛期だった「昭和ガラス」も買取市場での需要が高まっています。
ただし、同じメーカーや作家の作品でも、品物の状態や付属品の有無などによって買取額は変わってきます。
また、ガラス工芸品の価値はさまざまな要素が絡み合って決まるため、高い知識を持った買取業者に依頼することをおすすめします。