掛け軸の買取
掛け軸の買取
もともとは室内の一般装飾品として重用されていた掛け軸ですが、時代の変化とともに美術品としての価値が高まってきました。
骨董ファンだけでなく、茶道を嗜む人の間でも需要が高く、由緒ある作品は高価買取の対象です。
掛け軸にはさまざまな種類があり、大きく「花鳥画」「神仏画」「水墨画」「書画」「中国掛け軸」に分けられます。
日本の掛け軸は、古いものでも平安時代の作品がある一方、中国の掛け軸は1,000年以上前の作品が存在し、歴史的価値が高いものが多いです。中国の掛け軸は作者のサインである「落款（らっか）」や墨書きが特徴であり、作者が誰かが明確にわかる場合が多いです。
横浜骨董品買取の専門店では、数多くの掛け軸買取実績がありますので、ぜひ査定をご依頼ください。
掛け軸の買取価格相場
| 作品 | 買取価格相場 |
|---|---|
| 花鳥画 | 8,000円～50万円 |
| 神仏画 | 2万円～80万円 |
| 水墨画 | 5万円～300万円 |
| 書画 | 1.5万円～200万円 |
| 中国掛け軸 | 5万円～数千万円 |
高価買取査定されやすい掛け軸
有名作家の作品
高く売れやすい掛け軸の特徴は、有名作家の作品であることです。掛け軸は、絵画や陶芸などと同様に基本的に一点ものであり、オリジナル作品ばかりです。著名な作家による唯一無二の作品だからこそ、希少性が高く、高額査定も期待できます。
買取相場において高額になっている作家例は以下のとおりです。
- 伊藤若冲
- 川合玉堂
- 山口華楊
- 棟方志功
- 富岡鉄斎
- 熊谷守一
- 橋本関雪
- 冨田溪仙
- 須田剋太
- 斎藤清
- 堂本印象
- 北大路魯山人
- 春浦宗煕
- 伊藤若冲
- 宮本武蔵
- 沈南蘋
- 白雪石
- 于右任
- 斉白石
- 呉昌碩
- 博抱石
- 李可染
- 張大千
- 沈周
- 文徴明
- 唐寅
- 仇英
- 王時敏
- 王鑑
- 王翬
- 王原祁
など
有名作家の作品は人気が高く、なかには数百万円以上の値が付く掛け軸もあります。人間国宝や歴史上の偉人が手掛けたものもあり、高額査定も期待できるでしょう。
作者名や作品名が記載された箱がある
掛け軸の買取相場を左右するのが木箱や鑑定書が付属しているかどうかです。特に、有名作家の作品は高額で取引されていることから、贋作も出回っています。所有者の名前を示す箱書きがされた木箱の存在は、掛け軸が本物であるかどうかを証明する重要なポイントです。
掛け軸の箱には以下のような種類があります。
- 共箱：作家名・作品名を記した箱
- 書付箱：権威ある人物が作品名を記した箱
- 極箱：作家本人の作品だと認定した旨を記した箱
- 合箱（あわせばこ）：作品を入れるのにちょうど良い箱
付属品の箱でも種類によって意味合いが異なるため、注意が必要です。
古い年代に描かれた掛け軸
古い時代に描かれた掛け軸ほど、現存数が少なく価値が高い傾向にあります。掛け軸を含めた美術品の価値には「希少性」が大きくかかわっています。そのため、査定では制作された年代も評価するポイントの一つで、絵柄や作家によってある程度割り出すことが可能です。
掛け軸は、以下のように時代に応じてさまざまな変遷がみられます。
| 飛鳥時代 | 仏画 |
|---|---|
| 鎌倉時代 | 禅宗のモチーフ・水墨画・山水画・花鳥画 |
| 室町時代 | 中国絵画に倣った水墨画・貴族文化への流入・茶掛け |
| 江戸時代 | 肉筆浮世絵・吉祥画・対幅 |
| 明治時代 | 日本画・庶民の床の間への流入 |
掛け軸に描かれる絵は、当時の流行の技法・思想・生活・宗教観など、さまざまなものが反映されています。作者が不明の場合でも古い時代に作られたものは、高価な査定金額が付く場合があります。